
独特な世界観で話題の作品「BEASTARS(ビースターズ)」
擬人化された動物たちが、己の理性と本能に振り回されながら共存・共生する物語。
ハイイロオオカミの少年レゴシを主人公に
高校生らしい恋愛や友情、はたまた社会的な問題も交えて描かれています。
単行本は22巻で完結しており、「BEAST COMPLEX(ビーストコンプレックス)」という「BEASTARS」と同じ世界感の番外編も3冊出版されています。
・BEAST COMPLEX 1巻
・BEAST COMPLEX 2巻
・BEAST COMPLEX 3巻
またアニメは1期と2期が放送され、2期の主題歌は「YOASOBI」がオープニングとエンディングをダブルで担当されています。
オープニングが「怪物」
エンディングが 「優しい彗星」
どちらも「BEASTARS」の作者である「板垣巴留(いたがきぱる)」先生が小説を執筆し、それを元として曲が作られています。
私はこの2曲が大好きで、毎日のように聞いては一人で大熱唱している状態です・・・!
そんな「BEASTARS」、読めば読むほど深くなっていくお話が魅力的ですが、
結構びっくりするシーンが多いんですよね・・・。
ぎょっとする場面もあり、ぞっとする場面もありで、大変心を揺さぶられます。
その中でも私が特に衝撃を受けたシーンをランキングTOP10にしました。
私が選んだ10コのシーンの他に
「いや、もっと衝撃的なシーンがある!!!」
「ここじゃない!!!」
「わかる!!!!」
などあればコメント等で教えていただければ嬉しいです!
マンガを読んだ方なら誰もが衝撃を受けたはずのシーンもありますので、ぜひ最後まで御覧ください!
※ネタバレ注意!!!
BEASTARS(ビースターズ)鳥肌が止まらない衝撃的なシーンTOP10
「BEASTARS」の衝撃的なシーンを見たあと、何日間頭から離れないことが多々ありました。
シャンプーをしているときや寝る前にふと思い出して、意味を考えてみたり
そういえばあのシーンはどのへんだったっけ?となり、読み返しているうちに全巻読んでしまったり・・・。
不思議な魅力があるシーンばかりです。
がんばってその場面を説明しようとしていますが、やっぱり作品を見てみるのが一番だと思います。
気になった方はぜひマンガを読んでみてください。
では1位からどうぞ!!
第1位 おじいちゃんとおばあちゃんのキスシーン
BEASTARS最終巻読了。
— ゆぅゆ@MHR楽しい♪ (@orz_yu_yu) January 26, 2021
ゴーシャとトキの夫婦生活の終わりがとても切なくて涙腺崩壊。トキは本当にゴーシャが好きだったんだな。コモドオオトカゲの毒のせいで触れられないのに、触れたくて仕方なかったんだよ。命と引き換えにでも(´;ω;`)
もう少し続いて欲しかった作品。
板垣先生、お疲れ様でした! pic.twitter.com/G0fM2JWYWM
レゴシのおじいちゃん、ゴーシャと
おばあちゃん、トキのキスシーン。
子供もいて、ベランダで誕生日をお祝いする。
一見とても幸せそうなシーンですが、そのあとにくるのが絶望です・・・。
ゴーシャはコモドオオトカゲなので口内に毒を持っています。
その毒は触れるだけでもコンクリートを溶かしてしまうほどの猛毒で、耐性のない動物が触れてしまうととても危険なものです。
特に粘膜に触れてしまうと死に至るほど・・・。
同じコモドオオトカゲや、血を分けた家族なら毒は効かないのですが、トキは血の繋がっていない配偶者で、オオカミです。
・・・このあとの展開が読めたでしょうか。
トキはなぜこんなことをしたのか、このあとのゴーシャはどんな気持ちで今まで生きてきたのか。
そんなことを考えると眉間にシワを寄せて
「ふぐぅっ・・・!!」
と言ってしまうくらいに辛い、衝撃のシーンでした・・・。
第2位 ピナくんの指が食べられる
#BEASTARS 22話②
— K.O (@KO14626776) March 11, 2021
ピナはトイレの床に寝転がるなんて絶対にしないしできない性格なのに生への安堵感の強さがそうさせた説得力のある演出
その後の演劇の練習のセリフに重みが出たし覚悟を感じた
死に近づいた経験がが彼を役者としても一匹の男としても成長させた pic.twitter.com/B0ySmxUV4r
草食獣のドールビッグホーンのピナくん。
一触即発のリズとレゴシの間に割って入ったとても勇敢なイケメンです。
食殺事件の真相を知ってしまったピナくんには命の危険がありましたが
・学園内で人気があるため、もしいなくなったらすぐに問題になること
・同じ演劇部で2度も事件が起こってしまうと犯人が限定されること
このことから、絶対に自分は食べられない自信がありました。
ましてや食べられても別にいいじゃーんしょうがないじゃーんくらいの考えの持ち主でしたが、
リズと二人っきりになったとき、ピナくんは突然指を咥えられます。
このシーンは本当にびっくりしました・・・。
時と心臓が止まった感じがして、一瞬で鳥肌が全身にたちました。
ピナくんもびっくりしたようで、今までのひょうひょうとしていた態度とは一変して
腰を抜かして倒れてしまいます。
リズはピナくんを食べるつもりはなく、
ピナくんの指からハチミツのいい匂いがしたから舐めちゃった テヘペロ☆という感じでした。
いや、いい匂いがしたからって指しゃぶるんじゃねぇよと言ってやりたいですね。
第3位 ヤブヤァ
週チャンで連載中のBEASTARS(ビースターズ)13巻、4/8に発売です。コモドオオトカゲ、ゴーシャおじいちゃんが表紙🦖👴🏻カバー下やおまけ漫画もお楽しみに。 pic.twitter.com/M0rl9KojBd
— 巴留🐺ビーコンⅢ 5/7発売! (@itaparu99) March 27, 2019
親友だったヤフヤとゴーシャ。
ゴーシャと一緒に世間から認められた正義のヒーロー「ビースターズ」になるつもりだったヤフヤと
戦いを捨てて愛に生きたゴーシャの36年ぶりの再会でした。
2人の別れは円満とは言えず、ゴーシャが一方的にヤフヤを捨てて家族に走った形となっていたので
この2人が再会するときはどんなやばい喧嘩になるのか・・・と息を呑んで読んでいましたが、見事に裏切られました。
ゴーシャが「ヤブヤァ」と言いながら、毒液を口からたくさん出してしまいます。
そのゴーシャを見てるヤフヤの顔も面白い・・・。
「ヤブヤァ」シーンは本当に好きで、他のランキングにもあげています。
緊張感ある場面からのこのシーン。
ある意味、この高低差が心臓をひゅっとさせるものかもしれません。
第4位 サグワンさんの全裸
なにも考えずにカウントダウン! @d_shiron0326
— 単独たん (@ktandoku) August 4, 2020
さんから教えてもらったサグワンさん!#BEASTARS #beastarsfanart pic.twitter.com/40BJNp39yd
めちゃめちゃ良識のある異文化の人が出てきた!!!
と思って軽快に読み進めていたらこのシーンだったのですごいびっくりしました。
確実にここで読んでいる手は一旦止まりますね。
サグワンさんはアザラシで海洋生物に分類されます。
肉食獣と草食獣は主に陸の文化で、海の文化はまた違うんですよね。
日本は玄関で靴を脱ぎますが、外国では脱がないとか・・・そんな感じでしょうか。
(ちょっと違う気もする)
レゴシが初めて海に出前に行ったときに助けてくれたのがサグワンさんです。
ちょうどレゴシと同じアパートの一室に住んでいるということで、部屋でお茶をしようということになったのですが
入った途端にサグワんさんが全裸になりました。
・・・いやまぁ海の生き物はみんな服着てないし・・・?と一瞬の間で色々考えたシーンでした。
第5位 メロンの葉柄
週チャンで連載中のBEASTARS(ビースターズ)21巻が10/8に発売です。表紙はデカメロン⁉️🍈🍈🧨🧨🧨描き下ろしのカバー下やおまけ漫画もお楽しみに。 pic.twitter.com/PDHHh6dQXT
— 巴留🐺ビーコンⅢ 5/7発売! (@itaparu99) September 10, 2020
やたらと可愛い名前のハーフがめちゃめちゃに物騒なことするんですよね。
それだけでもかなりびっくりだったんですが
メロンの上半身全体にはいったタトゥーを見た瞬間は度肝を抜かれました。
タトゥーも衝撃的だったんですが、彫り方もえげつなくて・・・・
気になった方、16巻の真ん中らへんです。
第6位 天井・・・
「#BEASTARS」22話
— ひいろ🎏 (@hiiro_now) March 12, 2021
草食獣に対して愛を叫ぶレゴシ! 食殺を美化してしまったリズ。壊れて欲しくない笑顔の日常に隠してしまった非日常。だからこそ認められない弱さも見えてくる。
肉食獣の理性や本能をコントロールしているのが草食獣っていうのもまた皮肉ですよね。 pic.twitter.com/vDx1Z5WgEr
レゴシに向けて敵対の意志を表したのですが、天井をメリメリメリメリメリメリします・・・。
初めてみたときはめちゃめちゃ怖かったですね。
いや・・・天井・・・・・うわぁ・・・・という心の声が漏れそうになりました。
レゴシでもこの天井をみて、怖気づいて体が動かなかったのに
ピナくんはあっさりと2人の間を「前失礼」と通っちゃいます。
一番危険なのは草食のピナくんなのに・・・・と、レゴシと同じことを思いましたね。
第7位 キビの腕が
#BEASTARS 21話
— いちごコッペ (@tenpa1483) March 4, 2021
「僕も傷ついたけど、タオも凄く傷ついたよね」
キビのこの台詞に"草食と肉食の共存"というテーマが詰まってる気がする。因みに号泣しました。
ヒーローになれよとルイが、何処にいてもスターなんだなとレゴシが言う。
お互いの憧れが滲み出る2人の渋いやり取り。
圧倒的な面白さ。 pic.twitter.com/isaA0zyMmv
何気ない演劇部の日常・・・を見ているときのこのシーン。
全身鳥肌でした。
パル先生はそっと衝撃シーンを持ってくるのが上手なんでしょう・・・。
なんの疑いもなく読んでいたら、急にキビの腕が取れちゃいました。
アリクイのキビとクロヒョウのタオは仲良くストレッチをしていただけなのですが、
草食獣と肉食獣の力の差は歴然としているのでしょう。
悪意がない事故のため、本人たちも周りにいる部員も相当ショックだったようです。
見ている私のほうも相当ショックでした。
でもこういった事故は学園内でも珍しくないようで
優秀なお医者さんが見事に直してくれます。
すごいですよね。
あとキビの優しさにも救われました・・・。
第8位 ルイ先輩の護身術
それは先の話として、ルイ先輩の血塗れの過去…は一瞬見せて先送りッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) November 29, 2019
ハルちゃんが犠牲と刻まれた前腕の刻印と、近い場所にビルの爪が刺さっているのは示唆的だ。やっぱ『弱者/女/草食』の側として、ルイ先輩はスタートしている。
©板垣巴留(秋田書店)/BEASTARS製作委員会 pic.twitter.com/k16uYJTR4z
演技の稽古中にビルの爪がちょっとだけルイ先輩の手に引っかかったのですが
それだけでも結構な重症を負ってしまうんですよね草食獣は・・・。
ビルがルイ先輩の手当をするのですが、ビルは裏市に行ったときにルイ先輩の過去を知っちゃったと軽く脅しをかけます。
これで弱みを握られたルイ先輩はどうなる・・・?と思っているところで
ビルに銃を突きつけました。
このときのルイ先輩の表情がすごく冷淡で、めちゃめちゃ怖かったです。
肝が冷えました。
ルイ先輩がどれだけ肉食獣を恐れているか、どれだけ信用していないかがわかるシーンでした。
普通高校生は銃持ってないですルイ先輩・・・。
第9位 蛾さん
#BEASTARS 最終話。肉食と草食の共存する世界で肉食獣の葛藤ってのも不思議な感じだな。イブキが死ななきゃならんのもルイ先輩がレゴシに喰われるのもとっても哲学的だ。最も印象に残ったのは先週の蛾の話だったが。生命の尊厳。テーマはとても深いんだな。音楽と共にとても印象深い作品だった。 pic.twitter.com/FNMDgx3E2h
— けい (日経225先物専業アニオタ) (@demeketsu) March 26, 2021
昆虫を食べることで食殺をしたリズの気持ちに寄り添おうとするレゴシ。
幼虫を食べて生命の味を感じたとき、つい吐き出しそうになってしまうのですが
そんなときに出てきたでっかい蛾(が)。
レゴシは蛾の幼虫を食べていたんですね。
その蛾をレゴシは「蛾さん」と呼んでいます。
この蛾さんはレゴシの幻覚なのですが、レゴシに生命への敬意を教えてくれました。
ここの蛾さんとレゴシのやり取りは大好きです。
オオカミなんかじゃなくて昆虫に生まれたかったとべそをかくレゴシを
昆虫もなかなか大変だぞと励ましてくれるところが好きです。
第10位 ピナくん初登場シーン
BEASTARS ピナくん。初登場のコマでそのルックスにストライクどころか私の心のミットをブチ抜いていったドールビッグホーン pic.twitter.com/4XeXBkOg4N
— めりーひーる (@merihiru) December 3, 2019
演劇部男子更衣室でレゴシとビルが言い争いになって
殺伐とした空気が流れている中で「コンコン」と自分で言って入ってくる超絶美形のドールビッグホーンがいました。
ピナくん登場です。
ルイ先輩がいなくなった演劇部には花形役者がいないから自分がスカウトされたと言っています。
先輩相手に敬語もないし、肉食獣をバカにするしで(主にビルから)反感を買うピナくん。
すごい新人来ちゃった・・・・という感じでしたね。
初見のインパクトでハートを持って行かれる方も多いみたいですが
私はあとからのギャップに持って行かれてしまいましたね・・・・。
まとめ
マンガ「BEASTARS」の中で衝撃的なシーンを集めてみましたがいかがだったでしょうか。
びっくりするシーンも多いですが、ほっこりするシーンも多いのです!
私達は人間なので、肉食獣になるのでしょうか。
だから草食獣がかわいく見えるのか。
「BEASTARS」の世界の多様性とは種族のことで、体の大きさも造りも習性も全然違います。
ですが人間の中での多様性とはなんでしょうか。
性格、考え方、国。。。
こういうことを考えていると、人間だけの世界はとてもちっぽけに思えてきます。
読めば読むほど深みにハマっていく作品。
ぜひお手にとって読んでみてください。